東京マラソンレポート、
そして最後の区間である。

ここから臨海地区なので、
高速っぽい自動車専用道路みたいなところへ登っていく。

さすがにどのランナーも疲れが出てきており
足を痛そうにしている。
皆さんもう気力だけで走っていることもあり、
手を抜ける場所で抜いている。
自動車専用道路=沿道に人が居ないので、
走ってる風な人が見えない。

観客が見え出すと頑張る。
上司のいるときだけ頑張るサラリーマンのようだ。
そんな感じで、歩く&走るを繰り返していると、
なんか横を一緒に走ってついてくるのがいる。
よくマラソン中継で、テレビにうつろうと小学生が全速力でランナーに
ついていくような感じで、進んでは周りの観客に行く手を阻まれ止まってしまう、
みたいな動作をしている人がいた。
あれ、でもよく見ると、どっかで見たことがある。
あれれ、知り合いだった。

なんか言えばいいのに、
気がつくまでしばらく並走していたらしい。
でもマラソン当日にアップした私の走る姿は
その人から撮ってもらったもので、
ありがたい限りである。
その人いわく「色が白いからすぐ見つけられた」とのこと。
そしてゆっくり進んでいく。残り5キロまできた。

すさまじく体が重い。
エネルギーゼリーやアミノバリューのおかげか、
スタミナ的には大丈夫なんだけど、とにかく足が痛い。
38キロ。1キロが長い…

その辺でまたぼーっと走っていたところ、
マラソン界の松岡修造 micさんが再登場した。
「ここまでくれば大丈夫!!完走できるじゃないか!!」
と青いズラで熱血応援をかけてくれ、
周りの友達のほうが恥ずかしそうにしていた。
でも、ここまでくれば急がなくてもいいんだなとわかり、
少し安心する。
41キロ地点。ついにここまで来た。

「ランナーズハイ」ってあるのかと不思議だったが、
この辺まで来ると「自分でもここまで走れるんだ」と思っただけで
なんだかほろりと涙が出てくるのだ。
「やれるんだ自分」と涙ぐむ姿、
今思えばランナーズハイだったのかもしれない。
最終関門通過。
最終足きり時間を1時間以上も前に通過!

やったぞ!まさかここまで(涙)←ランナーズハイ
おお、ついに!42キロ+のこりの195の部分か!!

そんな精神状態の中、
実家で両親がテレビ中継にくぎ付けになっているという情報も入っており、
最後はしっかりテレビに映りたいとしたたかに考えていた。
しばらく並走している「青木愛」さんと同じゴールを狙えれば
テレビに映るチャンスがあるんじゃないかと。
予想通りのゴール地点中継。青木さんをズームアップに入る

よし、ここなら大丈夫だ!
キツイけど、後ろにピッタリつく

よし、ばっちり映っている。
ゴール地点の写真も忘れずに撮影してっと。

よしよしうつってるよ
青木さんは隠れてるけど、自分はデカく写ったぞ!

しめしめ!
やったゴール!!

計算通りうつりまくりだ!
ゴール後の話はまた次回。

姪太郎 「まったく、なにやってんだか…」
追伸:
家に帰って家族でテレビ録画を見て、
やたらテレビにうつりまくっている父親に、
ムスコから 「パパ、何しに行ったの?」 と言われた。
「マラソンに行ったはずなのに何でこんなにテレビに出てるんだ」
という意味である。
うーん、パパはテレビに映りに行ったわけじゃなくて、
いちおうマラソン頑張ってきたんだけどな。